THE SECOND 2023 ノックアウトステージ 進出者・組み合わせ決定

2月27日に THE SECOND~漫才トーナメント~ のノックアウトステージへの進出者が、2月28日にその組み合わせが発表された。

ノックアウトステージ 出場者

五十音順。括弧内は所属事務所名。吉本は東京と大阪に分けた(ちょっと自信ない)。

  • 囲碁将棋(吉本興業 東京)
  • インポッシブル(吉本興業 東京)
  • COWCOW(吉本興業 東京)
  • かもめんたる(サンミュージックプロダクション)
  • ガクテンソク(吉本興業 大阪 ※4月1日から東京へ移籍)
  • 金属バット(吉本興業 大阪)
  • ギャロップ(吉本興業 大阪)
  • 三四郎(マセキ芸能社)
  • シャンプーハット(吉本興業 大阪)
  • ジャルジャル(吉本興業 東京)
  • スーパーマラドーナ(吉本興業 大阪)
  • スピードワゴン(ホリプロコム)
  • スリムクラブ(吉本興業 東京)
  • タイムマシーン3号(太田プロダクション)
  • タモンズ(吉本興業 東京)
  • 超新塾(ワタナベエンターテインメント)
  • ツーナッカン(吉本興業 東京)
  • テンダラー(吉本興業 大阪)
  • 東京ダイナマイト(吉本興業 東京)
  • Dr.ハインリッヒ(吉本興業 大阪)
  • 流れ星☆(浅井企画)
  • なすなかにし(松竹芸能)
  • 2丁拳銃(吉本興業 東京)
  • Hi-Hi(ケイダッシュステージ)
  • フルーツポンチ(吉本興業 東京)
  • プラス・マイナス(吉本興業 東京)
  • マシンガンズ(太田プロダクション)
  • 三日月マンハッタン(松竹芸能)
  • モダンタイムス(フリー)
  • モンスターエンジン(吉本興業 大阪)
  • ラフ次元(吉本興業 大阪)
  • ランジャタイ(グレープカンパニー)

事務所別だと吉本が 20組(東京 11組、大阪 9組)、他事務所 12組(太田と松竹が 2組、その他 1組ずつ)。わりかし綺麗にバラけたなーって印象。あれだけ賞レースで猛威を振るってたソニーの芸人が1組もいないのがちょっと新鮮かもしれない。モダンタイムスはソニーやめてなんかメリットあったのかな。こないだマヂカルラブリーの助っ人で有吉の壁出てたし、デメリットばかりでもなさそうだったけど。

当たり前といえば当たり前だけど、名前知っててネタも観たことある人達ばっかでびびる。この時点でかなり賞レース時代の THE MANZAI 感がある。ただ、ちゃんと見てみると認定漫才師と縁のなかったコンビもいる。ランジャタイにいたっては、ザマンの戦歴調べたら 4年連続 1回戦敗退だった。よくそこから這い上がれたな、M-1グランプリ 決勝までいけたな。セカンドの出場者全員に言えることだけど、ここまで続けられることがまずすごいんだと気付かされる。

そんななかで、お笑い好きと名乗らせてもらってる自分が唯一名前はうっすら聞いたことがあるけれどネタは多分観たことがないのがツーナッカン。賞レースの戦歴を調べたら、2015年に M-1 の 3回戦まで進んでいたので、もしかして GYAO! で配信されていたネタ動画を観ていたかもしれない。こういうダークホース的なコンビが勝ち上がったらめちゃめちゃアツい。自分が詳しくないだけで、実はめちゃめちゃ有名なコンビだったらそれは本当にすみません!! 勉強します!!!

昨年 M-1 ラストイヤーだったかもめんたる金属バットモンスターエンジン、ランジャタイがちゃんと勝ち上がってる。金属バットについては、M-1 ラストイヤーで敗退後にこれからは賞レースに縛られずのびのび漫才をする彼らが観られるのが楽しみとは思ったものの、挑戦する姿をまた観られるのは純粋にうれしい。ラストイヤー組は M-1 決勝から日が経たずにセカンドの開催が発表されたのもあって、賞レース仕様の漫才が仕上がってたのかもしれない。とはいえセカンドはネタ時間が 6分と長めなので、もともと地肩があったからこそかも。

落ちた組の話をすると、三拍子磁石はここには当然残るとばかり思っていたから意外も意外だった。感想さらっと調べた限りではわりと順当な選出らしいし、現場にいなかった人間があれこれ言うのもお門違いだろうけど(昔ザマン本戦サーキットの結果への不満を呟いたら、「観てなかった奴は文句言うな!」って某芸人に引用リツイートで晒されたことがある)、でもやっぱりこの 2組はいてほしかったな。他にもトータルテンボスやら吉田たちやら、わりと有力どころが落ちてるので、かなりガチの審査してんだろうなーとは思った。

ノックアウトステージ 組み合わせ

▼ノックアウトステージ組み合わせ抽選会

▼トーナメント表

上にトーナメント表のツイート貼ったけど、テキストでも残しておきたいので以下に記す。

  • Aブロック
    • スーパーマラドーナ vs 2丁拳銃
    • Dr.ハインリッヒ vs スピードワゴン
  • Bブロック
    • 流れ星☆ vs プラス・マイナス
    • タモンズ vs 三四郎
  • Cブロック
    • なすなかにし vs COWCOW
    • 超新塾 vs ジャルジャル
  • Dブロック
    • モダンタイムス vs ラフ次元
    • Hi-Hi vs ギャロップ
  • Eブロック
    • ツーナッカン vs 三日月マンハッタン
    • フルーツポンチ vs テンダラー
  • Fブロック
    • ガクテンソク vs マシンガンズ
    • インポッシブル vs ランジャタイ
  • Gブロック
    • かもめんたる vs モンスターエンジン
    • シャンプーハット vs 囲碁将棋
  • Hブロック
    • スリムクラブ vs タイムマシーン3号
    • 東京ダイナマイト vs 金属バット

出場者が 2組ずつネタを披露し、審査員が面白かったと思うほうに投票。勝ち上がったコンビが 4月下旬に開催されるノックアウトステージ16→8 に駒を進める。各ブロックの日時は芸人のスケジュールによって調整されるので、必ずしも Aブロックから行なわれるわけではないらしい。

組み合わせ抽選は、最初に特に会場のウケがよく選考委員からの評価も高い芸人 8組がポットA(いわゆるシード枠)としてまずトーナメント表の各ブロックのいちばん右側の枠に入り、そこから残りの芸人の枠が決まっていく形だった。くじ引きの順番は結成年順、結成年が同じ場合は五十音順。

以下、特に気になった対戦カードについて列挙していく。

スーパーマラドーナは M-1 に出られなくなってもそれ用のネタをずっと仕上げていた人達なので、4分と 6分というネタ時間の違いはあれど個人的には優勝候補だと思ってる。対する 2丁拳銃も、小堀さんが予選を 8回中 6回も観ていて(大阪予選は息子さんと行ったらしい)、敵情視察に抜かりがない。こちらも力の入れようは相当なものと見た。

スピードワゴンは小沢さんが賞レースの審査員してるし、井戸田さんもネタを観る側なのにこういう戦いの場に出ていくのがまずすごいし(特に小沢さんは下手したら審査員業に影響出そうなのに)、ちゃんとシード枠に食い込んでくるところもさすが。しかも対戦相手が小沢さんが激推ししている Dr.ハインリッヒというのが抽選の妙。どっちか落ちちゃうのもったいなすぎるけど楽しみなカード。

タモンズは結成が 2006年だからコンビ歴は 17年目のはずなのに、やたらと 23年目扱いされてたのなんだったんだろ。解説ゲストの守谷日和さんがその点について指摘してた。手元の資料の誤植? ちなみに対戦相手の三四郎は 2005年結成で彼らの 1年先輩。結成年調べるために Wikipedia 見てたら、タモンズがつきに改名してすぐ元に戻したのを思い出した。あれもよくよく考えたらなんだったんだろ。

三日月マンハッタン 仲嶺さんがどこに入りたいかと聞かれ、「派手なところがいいです!」と答えてからのツーナッカンとのマッチアップには笑ってしまった。申し訳ないけれど派手とは対極にある……。三日月は元 浜口浜村浜村凡平太さんとのトリオ 三日月ヶ浜で昨年の M-1 準々決勝まで進んでいるし、コンビの賞レース戦歴見てもこっちのほうが有利そうではあるけども、なにが起こるのかわからないのが一発勝負の醍醐味でもある。

ガクテンソクマシンガンズは、ここでどちらかが脱落してしまうのが非常に残念。そして、同じブロックのインポッシブル vs ランンジャタイがやばすぎる。焼け野原になるイメージしか湧かない笑 このブロックは最後にインポッシブルが入るまで全員コンビ名がカタカナ6文字だったので、空いてるところにジャルジャルスリムクラブかツーナッカンが入ったら統一できる! って、余計なこと考えてしまった。

かもめんたる vs モンスターエンジンは、前述の M-1ラストイヤー組のうち 2組が早くも戦うことに。トーナメント表の 25 と 26 の2枠が最後の最後まで残ってて不気味すぎた。宮司アナに「25 と 26、どっちに入りたいですか?」と聞かれた大林さん渾身の「どっちでもええわ!!」笑 実際には先攻後攻の有利不利はあると思うけど、ここまで待たされたらもはやどっちでもいい。このあとに出てきたかもめんたるのマネージャーさんの「(あと 1枠しか空いてないのに)どこに入るか楽しみですね」も面白かった!

金属バットがシード枠に入ってるのもうれしい。ただ対戦相手の東京ダイナマイトも好きだから、この組み合わせはもう少しあとに取っておいてほしかった。ここのブロックは他の 2組もスリムクラブタイムマシーン3号と、金属以外全員 M-1 ファイナリストという激戦区。どれだけ善戦できるのか楽しみ。そういえば金属は元 犬の心おしみんまるさんにくじを引いてもらってたけど、普通に「押見さん」って呼んでたし、他の芸人も一切彼のことを芸名で呼んでなかった。

あとがき

THE SECOND のノックアウトステージの出場者と組み合わせについて書いてみた。

ノックアウトステージが開催されるのは 3月下旬。お笑いの賞レースで次の予選まで 1ヶ月も空くってなかなかない。その期間に対戦相手への対策諸々の調整ができるし、各コンビ相当強いネタを持ってきそう。

開催方式はまだわからないことが多く、各ブロックごとに別日に開催されるのか、数ブロックまとめてやるのかが今の時点ではわかっていない。それと決勝 8組が決まってから、また組み合わせ抽選会があるのかどうかも。出場する芸人達のためにもそこらへん早く明らかにしてほしいなって思う。なにはともあれわくわくする大会。

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