紫陽花の色が変わる原因

何の気なしに Google フォトを眺めていたら、スマホのスクショに紛れて1か月前に撮影した紫陽花の写真が見つかった。自分でも撮ったことをすっかり忘れていた。

紫陽花。薄紫色やピンク色の花が並んでいる

ところで上の写真を見るとわかる通り、見たところ同じ株なのに花の色が違っている。興味がわいたので、紫陽花の花の色が変わる原因について調べてみた。


Google で「紫陽花 色」で検索を掛けると、以下のサイトがヒットした。

土壌が酸性の場合はアルミニウムが溶けやすく、紫陽花に含まれる色素のアントシアニンとアルミニウムイオンが反応して花が青くなる。一方、中性またはアルカリ性の場合はアルミニウムが溶けにくいため、花が赤くなる。……というのが上のサイトの解説をざっくり要約したものだ。

なまじ「アントシアニンは酸性の場合は赤く、アルカリ性の場合は青く変化する」という予備知識があるせいで、この解説を初めて読んだときに混乱してしまった。え、酸性なのに青くなるんだ……?みたいな。この部分がどうもしっくり来なくてさらに調べてみると、下のサイトに解説があった。

酸性土壌で溶け出したアルミニウムイオンとアントシアニンが配位結合して錯体が形成され、この錯体に発色を助ける物質である助色素が作用して花が青くなる。また、錯体が形成されていても、助色素が生成されなかったり助色素の働きを抑制したりする品種の場合は青色になりにくい。

つまり、赤っぽい花はアントシアニン単体の色の影響が強く、青っぽい花はアントシアニンとアルミニウムイオンの錯体の色の影響が強い、ということらしい。な、なるほど???(よくわかってない顔)

……というように、メカニズムを完全に理解するのは自分には難しかったけれど、なんとなくの要点は掴めたのでこれでよしとする。もし詳しく知りたい方は「hydrangea blue-complex」で検索すると、それについての論文がいくつか出てくるのでおすすめ。


紫陽花。青っぽい色や薄紫色の花が並んでいる

元々は1か月前に撮影した紫陽花の写真と、それについてのコメントをささっと載せるだけの記事にするつもりが、1枚目の写真の花の色が違うことに気付いたら最後、こんなにアカデミック(そうか?)な内容になってしまった。

あと、ハイドレンジア(hydrangea)が紫陽花のことだって今回はじめて知った。てっきりそういう名前の花が別にあるとばかり思い込んでいたので、そういう意味でも勉強になった。いい歳して知らないことばっかりだ。

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