渋谷区ふれあい植物センター

夏休みを利用して数日ほど東京に遊びに行ってきた。基本的によく行く(のにすぐ迷う)渋谷・新宿あたりをブラブラしてきたなかで、初めて訪れた場所があった。それが日本で一番小さな植物園と言われている渋谷区ふれあい植物センターだ。

渋谷区ふれあい植物センターの外観

この施設、英訳だと Shibuya City Botanical Garden Fureai となる。“ふれあい”をそのままローマ字表記、しかもそれが施設名の最後に来るんだって、この記事のパーマリンクを決めるときに調べてちょっとびっくりした。


この施設の存在は1年前くらいには知っていて、にわか植物好きとしてはいつかは行きたいと思っていた。エントランスでチケットを購入し、いざ入場。

紫のLEDライトで照らされた水耕栽培装置

入場して真っ先に目に入ったのは、紫色に光る怪しげな一角。水耕栽培室だ。ここで育てた野菜が実際に2階にあるカフェで振る舞われるらしい。

一般的に植物は赤色光と青色光を吸収して光合成を行うので、その2つが混ざった紫色の光は栽培には非常に効率がいい。写真ではわかりにくいけれど、最下段に液肥の入った水槽のようなものがあって、そこからポンプで液を汲み上げて、植物がある上段に循環させているようだった。

初めてこの施設の公式サイトを見たときにいちばん心を奪われたのがこのエリアだった。自分も以前ペットボトルを使った簡単な水耕栽培をしていて、根腐れと苔のせいで断念したことがある。ただまだ心のどこかでは水耕栽培への憧れが捨てきれなかったので、このブースでなにかヒントを得られればと思っていた。

しかし、当たり前だけどこの規模でやっていることを家で再現するのはかなり難しい。参考にはあまりならなかったものの、写真からも溢れ出る近未来感には激しく心をくすぐられたのでよしとする。


もちろん水耕栽培室以外にもいろいろなブースがあり、普段はほとんど使わないカメラアプリを起動して写真をたくさん撮った。

水草が茂る二つの水槽と展示板『水のなかの植物園』
1階の『水のなかの植物園』というアクアリウム。メダカなどが泳いでいた。
園内の大きな窓辺で育つ熱帯植物
同じく1階の園内の熱帯植物。施設は窓が大きく、最上階の4階まで吹き抜けになっているので開放感がある。
たくさんの植物関連の本が並んだ本棚
2階を上がったところにあるライブラリー。本棚にはすべて植物関連の書籍が並んでいた。
ガラス製の容器に入ったたくさんの種類のハーブ
3階にあったハーブの展示。シャーレに入ったハーブは香りが揮発したのか、それとも私の鼻が悪いのか、どれも同じような枯れた葉っぱの匂いがした。
窓ガラス越しの屋上ファーム
最上階4階の屋上ファーム。あいにくの曇り空だったが、すくすく育つ植物が見られたのでヨシ!

載せた写真はほんの一部。規模感はだいぶ小さいものの展示も充実していて、これでチケット代100円はだいぶ破格だと思った。室内はひんやりしていてゆっくりと園内を楽しめるし、カフェや休憩スペースもあるので、この暑い夏ちょっと涼みに行くのもいいかもしれない。

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