セリアで買ったコンバーター式万年筆を使ってみた
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先月から紙の日記を付け始めたが、書くモチベーションが上がらずサボりまくっていた。“日記”というより“週記”って感じのペースでしか書けていない。
その要因は、ただ単純に面倒くさいということに加え、使い慣れたペンでしか書いてないからというのもある。日記を書くとき使うのは決まって黒のボールペンで、なんかこう、いまいち新鮮味に欠けるというか……。とにかくテンションが上がらない。
そんな感じで、今まで触れたことのない筆記具にチャレンジするのもいいかもと思い始めた今日この頃。ネットをふらふらしていたら、なんとセリアで万年筆が売っているという情報を入手。いい機会だし早速買ってみた。
購入品

購入した万年筆は、松野工業株式会社のコンバーター式万年筆 フラット クリア1.1mm H13.5cm MA-1692(写真左)。セリアの文房具売り場にあった。同じものが以前からキャンドゥにも売っていて、文房具好きの間でそれなりに話題になっていたらしい。
コンバーター式とは、コンバーター(吸入器)を使ってボトルインクを吸い上げる方式のこと。カートリッジ式という方式もあり、これはインクの入ったカートリッジを差し込むだけでオッケー。万年筆初心者は手軽な後者のものがおすすめらしいが、より万年筆を使ってる感が欲しかったので前者の商品にした。
ペン先はキャップの色により違い、ブルーとピンクがスタンダード、クリアがフラット(1.1mm)、グレーが筆ペン。買った段階ではペン先に違いがあることに気付かず、キャップをしてもペン先が見えるほうがいいなとクリアを選んでしまった。フラットはどうやらカリグラフィー用らしくペン先が太く、日記を書く用途なら細めのスタンダードが向いているようだ。事前に調べるべきだったな……。
この万年筆で使えるのは染料インクのみ。ひとつも持っていなかったので、同じく松野工業のガラスペン用インク ターコイズブルー MA-1307(写真右)も併せて購入。“ガラスペン用”とあるものの、台紙の裏面に万年筆にも使用可と書いてあった。同じシリーズにはラメ入りのインクもあるが、残念ながらこの万年筆には対応していない。
使ってみた感想
この万年筆は前述の通りコンバーター式なので、まずインクを吸入する必要がある。やり方は台紙の内側に書いてあったが、なんせ初めてでなかなか手こずった。インク瓶の内蓋を外すときに思い切り手を汚したし、万年筆のペン先をインクに浸して吸い上げるときに瓶を倒しかけて非常に肝を冷やした。絶対に白Tでやる作業じゃなかった。

書き心地は思いのほかいい。するするーっと書けて、紙に引っかかる感じがあまりない。たまにインクがどばっと出ることがあるが、これはインクの粘度が低いのも要因だろうし。他の万年筆を使ったことがないから比較はできないものの、この値段でこれは結構いいのでは!

ターコイズブルーのインクは上の写真だとちょっとわかりづらいけれど(加工で色味を実物に近付けようとしたがこれが限界だった)、若干緑がかった青って感じでかなり好きな色だ。
懸念していた文字の太さは、これはこれで味があるなと思った。それに、乱雑に書くと文字が潰れて読めなくなるので、丁寧に書こうという意識がはたらく。これを機に字がうまくなるよう努力したらいいのかもしれない。ちょうどセリアにペン字練習帳売ってるしね。
ただ、紙によってはインクの滲みや裏抜けがひどい印象。今までボールペンばかり使ってたから紙質ってさほど気にしてこなかったけど、こうして万年筆を使ってみるとかなり大事な要素なんだと勉強になった。
1点気になったのは、インクがまだコンバーターの中にあるのに文字が掠れてしまうこと。どうやらペン先にうまくインクが流れていかないのが原因ぽい。コンバーターのピストンをちょっと降ろしてインクをペン先に押し出してやるとまた出るようになった。正規の方法ではなさそうだけど、とりあえず解決できてよかった。
あとがき
万年筆で日記書くの楽しい。ボールペンよりも特別感あってわくわくする。ハマる人の気持ちわかるなー。万年筆ってどうしてもお高いイメージがあって手が出しづらかったけれど、これはインク含めて税込220円で手に入るから気軽に楽しめて最高。
ただ、フラットはやっぱり字が太くなりすぎるから、スタンダードが欲しいな。でもそっち買ったらフラット全然使わなくなりそう。手書きで太字にしたいって思うことがあんまりないし、字も絵も下手だからカリグラフィーも多分やらないというかできないし。
あと、違う色のインクも欲しくなってきた。松野工業のインクは全部で何色あるんだろう。ターコイズブルーもいい色ではあるんだけど、個人的にはもうちょい暗めの青が好みだからそういう色があったらいいな。自分で調色するタイプのインクも試してみたい。夢が広がる!!